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126.「グーグルのグリーン戦略=グリーン・ニューディールからスマートグリッドまで=」を読んで [読書感想文]

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グーグルのグリーン戦略=グリーン・ニューディールからスマートグリッドまで=

グーグルのグリーン戦略=グリーン・ニューディールからスマートグリッドまで=

  • 作者: 新井 宏征〔(株)情報通信総合研究所〕
  • 出版社/メーカー: インプレスR&D
  • 発売日: 2010/03/24
  • メディア: 単行本





・グーグルといえば、検索をはじめとしてGmailなどのサービスを通して、私たちの身の回りの情報を整理することを使命に掲げている会社として知られています。しかし、その技術力は、情報を整理することだけではなく、エネルギーを効率的に利用することにも活かされていることがわかります。(P4)

インターネットの「情報」検索の効率を格段に向上させた「グーグル」。
環境問題に、その技術をどう活かしているのか、グーグルらしい革新的なアイデアがあるのでしょうか?


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本書の前半は、世界の環境問題とそれへの取り組みや「グーグル」の環境問題への取り組み姿勢などが「解説」されております。
正直なかなかページが進まなかったのですが、後半の具体的な取り組みは読みごたえがあります。


・グーグルのクリーンエネルギーについての5つの提案と取り組み
1.RE<C=石炭よりも低コストな再生可能エネルギーへの取り組み
2.RechargebleIT=電気自動車の充電方法(チャージング)の最適化への取り組み
3.Google PowerMeter=自宅の電力使用量を無料で監視できるツール
4.「クリーンエネルギー2030」=石炭や石油による発電から脱却する提案
5.太陽光パネルの設置=再生可能エネルギーでCO2排出を削減 (表紙の折り返し部分より)


○効率的なデータセンター
・グーグルが設計したデータセンターのエネルギー消費は、典型的なデータセンターの約半分です。(P120)
・インターネットでの検索は、多くの場合、、図書館に車で行くことや、ショッピング・モールに向かうために何時間も費やすというようなCO2や時間を大量に消費する活動に取って代わるものなのです。
☆効率的なデータセンターは大いに結構。
家庭用のパソコンの排熱だけでもあれだけ激しいのですから(冬は暖房代わりになるのではと思うくらい)。
しかし、そこから一足飛びに、ITだけに頼る学習や、ネットでの買い物が効率的だというのはわびしい。
学習や買い物は、人として自分の体を使わないと楽しみ、苦しみや喜びの感情が感じられないと思います。

・(前略)標準的なデータセンターと比較すると、グーグルは、4倍以上の諸経費を削減していることになります。
・データセンターをこれだけの効率で運用することは、私たちの営業経費と(カーボン)フットプリントの両方に大きな影響を与えるものです。(P132ー133)
☆効率的=「環境に良い」だけではなく、「経営にも良い」。なんだかこっちの方が本音?のような気がする・・。
実際、日本の各企業が「ISO(環境マネジメント)」に取り組んでいるのも、そちらの方(経営面)での効果が見込めるからと言われてますが。

○「グリーンIT」とは?
・(1)ITを利用してCO2削減に貢献する取り組みを「ITによるグリーン化」(Green by IT)
 (2)IT機器からのCO2排出量の削減などを含む、IT機器自体を環境にやさしいものにする取り組みを「ITにおけるグリーン化」(Green of IT)
と区別して考えることが多くなっています。(P153)

○「ITによるグリーン化」では
・企業が自社システムを稼働させるために所有しているIT資産は、通常、十分にその性能を利用しきっていないのです。
(クラウドコンピューティングは)自社で独自にサーバを所有し、管理することに比べて、効率が良く、電力消費も削減することができるのです。(P162)
☆なるほど「クラウド」はコスト的にも安いし、環境的にも負荷が少ないのですね。
そのほか、音楽やゲームのダウンロード販売で物の流通自体が「データ」化された事も「ITによるグリーン化」になるそうです。次は「iPad」で「本」ですね。

○「ITにおけるグリーン化」
・データセンターにおいて、供給された電力がすべてデータセンター内にあるIT機器の動力として使われているわけではありません。
・供給された電力のうち、最も多い44%が付帯設備である空調に使われているのです。(P166)
・グーグルは多くの企業が同社のように効率の良いデータセンターを運用できるよう、自社のベストプラクティスを公開しています。(P168)
☆逆にこのすごい熱量をまた発電に使えないのでしょうか?「サーバー熱発電」みたいな。そんなアイデアが「グーグル」にはふさわしいような気がします。

○最近よく聞く「スマートグリッド」って?
・米国と日本の2つの定義に共通している点は、ともに「ITを活用する」という点です。すなわち、スマートグリッドとは、「ITを活用した次世代の電力網の形態であり、電力に加えて情報が双方向に流れることで、電力関連の新しい機能やアプリケーションを使用できるようにすること」なのです。(P179)
・例えば、電力利用がピークに達しそうなタイミングに、電力会社が何らかの方法で消費者に電力消費を抑制してくれるように促す「デマンドレスポンス」が可能になります。もちろん、消費者は電力消費の抑制に協力するインセンティブ(見返り)として、電気料金の割引などのメリットを享受できるようになります。(P184)
☆真夏日になどに、「今からピークになります!だから休憩!」って言うことになればいいですね。でも「夕方は涼しくなって、電気料金が安いから、さあ仕事!」は困りますが・・。

○環境の「見える化」
・Google Earthを使う際には、地球の美しさや生物多様性を称えている「ARKive:絶滅に瀕した生物」や「グリーンピース」など、最新の「グローバル アウェアネス」レイヤの中にあるものも必ず確認してください。(P208)
☆「グーグルアース」は最初に面白がってインストールしてからは見てません。こんな機能がついているとは。
こんなところでも、技術は進歩しているのですね。前は、かなりのCPUパワーを使っていたような気がするのですが・・・。


☆自分なりの感想:製造業でなはい「グーグル」が環境問題に多く取り組んでいることはわかりました。
自社のベストプラクティスを各企業で共有して、より効率的にエネルギーを使うようになればいいと思います。
(この共有というのは、グーグルらしい!)

どんな業界でも、世界がますますIT化することは避けられない。
家電も常時通電せずに、夜は蓄電池で動き、ネットにつながりコントロールされる時代がくるのか?
パソコンもテレビみたいに、うたた寝したら消える技術が導入されるのか?
アンドロイド携帯が家庭の電源コントロールリモコンになるのか?

しかし、すべてが「効率」では人間としての「無駄」な「楽しみ」がない。すべてがネット上ではわびしいです。
「ぼーっ」とコーヒーを飲む時間は必要ですよね。

グーグルでも地道な「太陽光パネルを掃除する」、「自動車をシェアする」や「食材を地産地消する」という、
IT以外の取り組みも行っているのには、「ほっ」としました。

さすがアメリカならではの取り組み?を最後にご紹介。
○グーグルのグリーン社員プログラム
・自転車や徒歩、ホッピング、一輪車その他の自家動力手段で通勤してくる社員は、ポイントを貯めることができます。(P150)

☆一輪車やホッピングで出勤って・・・。


実行すること:グーグルアースを久しぶりに見てみる。

ありがとうございました。

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コメント 1

かずっちゃ

なるほど、グーグルはエコにも取り組んでいたんですね。
by かずっちゃ (2010-04-11 21:16) 

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