313-2. 【読書感想文】「弓道」で売上倍増?〜「ターゲット ゴディバはなぜ売上2倍を5年間で達成したのか?」#感想部 #rvpl [読書感想文]
(年間30冊の進捗 30冊/365日×60日目(2月29日)ー2冊目=▲2.93冊)#mhks(本)
- 作者: ジェローム・シュシャン
- 出版社/メーカー: 高橋書店
- 発売日: 2016/02/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
●ゴデイバ ジャパンは、この5年間で2倍の売り上げ増を達成しました。
今の時代、どんなピジネス戦略を立てれば、このような結果が出せるのか? 皆様の関心の的はここにあると思います。
その答えは、結果を出せるピジネスの正しい姿勢を、長年続けている弓道から学んでいたからだと私は考えています。(p6)
☆ゴディバと言えば、高級チョコレートの代名詞。以前は百貨店の中にしかなかったのに、最近は、町中でもショップを多く見かけるようになった。だからといって売上が2倍になるとは思えません。
「結果を出せるビジネスの正しい姿勢」とは?
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●ヒットを生む法則
●「ヒット商品を生むコツは何ですか?」
そんな質問をされたとき、私は次のようにお答えしています。
「当てるのではなく、当たるのです」
これは弓道の言葉です。的を狙って当てに行くのではなく、当たるように弓を射ることが重要だという教えです。(p15)
●ターゲットを狙うのではなく、ターゲットであるお客様と自分が 一体になる。お客様との距離が消滅すれぱ、狙わなくても当たる。だから、お客様の心にも響きます。ビジネスは、常にお客様の立場に立って考えることが大切。狙わないからこそ、的を正しく射ることができたのです。(p23)
☆顧客との距離が離れていれば、何が「ヒット」するかは、分からない。だからよく観察して、潜在的なニーズ「ウォンツ」を探り出しなさいとは、よく聞く言葉。
それを「的は狙わないで、的と一体になりなさい」と表現するのは、すごく哲学的ですね。
確かに自分も、会社をでればお客様の一人。自分の中の「こんなのあったらなぁ」を具現化できれば「ヒット商品」になるかもしれませんね。
●弓道は、的に当たる結果よりも、矢を放ち終わるまでの過程を大切にしています。「正射必中」とは、結果ではなく、プロセスを大切にするという考え方なのです。
If you follow the proper process,your results will follow naturally.
(プロセスを正しく行えば、 結果はついてくる)
この考え方はとてもポジティブで、 気持ちを楽にしてくれます。私たちは、結果にとらわれて、喜んだり、意気消沈したりすることなく、それぞれのステップを正しく行うことに集中すれぱよいのです。(p32)
☆「当てる」のは、むやみやたらに矢を放っていれば、いつかはまぐれで当たるかもしれない。
しかし、なぜ当たったのか?を理解し、何度も同じように当てられなければ、意味がない。
ビジネスでのヒット商品も同じ。自分もついつい結果だけを求めて、面倒くさがり、正しいステップをきちんと行わなくなってしまいがち。
正しいプロセスって、よいサービスを先に提供して、お客様がついてくれて、後から利益がついてくる。やはり「道」と名のつくものは、奥が深いですね。
●成長するためには自分のコンフォートゾーンの外に出なければならない。
新しいことにチャレンジするとき、誰もがこれでよいのかという不安に陥ります。そして、自分の「居心地のよい場所」であるコンフォートゾーンに戻ろうとします。しかし、そこに戻ってはいけないのです。新しい試みが、快適でないとしても、それはステップアップをするためには必要なことです。(p54)
☆退屈なルーティンは「いや」だけど、失敗するのはもっと「いや」。それでは、人間の成長は見込めない。以前は失敗したけど今度は成功するかもしれない。いや、成功するために正しいプロセスを行い、ヒットする確率を上げていかなければならない。
未知を、ワクワク感じる心を取り戻そう。
☆読み終えて:「弓道」を始めて認識したのは、原田知世さん主演の「時をかける少女」だったような、矢を構える「凜」とした姿が印象的でした。
☆弓道から学んだ日本の良いところと、外国人ならではの視点や考え方の良いところをうまく組み合わせて、ゴディバは売り上げを2倍に上げていった過程が本書では語られております。
自分は普段、書店での新刊チェックと、Facebookつながりでの話題などで、読みたい本を探すのですが、本書はまったくのノーマークでした。しかし、「弓道」と「ビジネス」の共通点という、新たな切り口で書かれたこの本は改めて「商売」とは何か?を考えさせられる良書ではないでしょうか。
「正射必中」「正射正中」「離れの心」「矢所を見る」「一射絶命」など知らない言葉がたくさん紹介されておりますが、フランス人の著者だからこそ、初心者の日本人にもわかりやすく解説してくれております。
日本人として、「弓道」とはどんなものなのか?を知るだけでも勉強になりますよ。
●「行動が出会いを生み、出会いが成功のきっかけを生む。行動を起こさない限り、人生は何も生まれない」ということです。
弓道には、「一射絶命」という言葉があります。「 一射絶命」とは、その場そのときをかけがえのないものと悟り、一瞬の行動に全力を尽くすということです。人生はかけがえのない、毎日の連続です。そして、その1日は、あなたにしかない1日なのです。(p166−167)
☆最後に一言。ああ、こんな上司のもとで仕事がしてみたい!
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