【文楽観賞】 20141120 古典芸能は、泣ける・・・「文楽公演 奥州安達原」 [日常雑記]
☆2014年の「osakabookoneproject」の大賞本、三浦しをんさんの「仏果を得ず」を、読みました。文楽をテーマにしており。面白くて一気に読んでしまい、生で舞台を見たい!と思い、11月に初めて文楽を鑑賞しました。
果たして、自分に古典芸能は理解できるのか?
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☆始まってしばらくは状況の説明なのか、淡々と話が進んでいく。内容がよくわからない分、人形の細やかな使い方や、コミカルな仕草に目を奪われる。
イヤホンの解説を聞きながら、ある程度慣れてくると、ゆっくりとした展開が段々と退屈に感じてしまい、眠気がもよおしてきた。 ふと気がつくと自分の両隣の人は、船を漕ぎ出しました。そして自分も・・・。
ところが幕が変わると、急に話が進みはじめ、太夫の語りと、三味線の激しい演奏で、どんどん物語に引き込まれ、今まで「A」だと思っていた役柄が「B」となり状況は一変。
展開は加速度を増し、人形がまるで本当の人間のように感じられて、クライマックスの「死」のシーンでは、自然と涙が流れました。周りも号泣。前に座っていた外国人も、鼻をぐずらせてました。「人情」は全人類共通ですね。
個人や家族よりも、国や共同体の価値観が優先される時代の物語。 現代の価値観で考えるとかなり不条理で、人がよく死ぬ。あのころの死生観とはかなり違っているので、仕方がないのだが、物語がハッピーエンドではないのが印象的でした。
場面転換の際にセットが、下からせり上がったりするのは、現代技術なのでしょうね。 「幕が切っておとされる」など昔ながらの演出も、「生」で見ると迫力を感じます。
太夫が一人で何人もの役を語り分ける芸はさすがです。 音声ガイドを借りて正解でした。ストーリーの背景や、これから起こる見どころ場面の案内など、話を理解するのに大変役立ちました。
劇場は、前席との間は狭く、移動するときには隣席に迷惑をかけますが、体格のいい自分は狭い席にじっと座っていると、体が縮こまり、かなりキツかったです。
二等席で、太夫と三味線のよく見えるところから見るのも試してみたい。 2000円台なら、見に行きやすいので。
国立文楽劇場 | 独立行政法人 日本芸術文化振興会
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