40.「美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?」を読んで [読書感想文]
美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?―できるビジネスパーソンになるための管理会計入門!
- 作者: 林 總
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: 単行本
第2弾です。今度は管理会計についてです。
自分も最近は1000円カットですが、いつもお客さんはいっぱいです。
でも美容院も、町中にたくさんできているし。
・大切なことは、経営者が、経営に必要な情報を明確に定義できるかどうかだ。(p39)
☆経営者を担当者に置き換えると、自分の仕事に必要な情報は何だろうか?
・経営者は鳥に、虫に、魚になれ(p47)
鳥の目:高く、広く、大づかみに会社を俯瞰する
虫の目:細やかな詳細をきちんと見る
魚の目:流れの先がどこへ行くかを読む目。変化や異常点に目をこらして、ものを見る目 (p51)
☆「魚の目」は初めてです。時代の流れの中で、魚になって前を見る目というのは言い得て妙です。
・1枚当たりの限界利益が大きくても、生産に時間がかかる製品を作って売っても、会社全体の限界利益が最大になるわけではない。(p127)
・美容院の利益が少ない理由は、売上げに直結しないムダな時間の多さにある(p129)
☆本文を読むと数字のマジック?と疑いますが、
この本の中の条件では、計算上は1000円カットの方が、美容院より儲かるんですね。もちろん色々な条件に左右されますが。
・最初にBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)があり、それを実現する道具としてERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)パッケージがあると考えるべきです。(p186)
☆どんなに素晴らしいソフトであっても、ハードであってもそれを使う人間の考え方で、良くも悪くもなる。それを良くする仕組みというのがBPRなんですが、言葉だけがまた一人歩きしているようです。
・責任予算と仕切価格
1.予算管理とは人の管理・・予算が絵に描いた餅になるのは、組織で働く人たちが、予算を絶対に達成しなければならない目標であることを自覚していないからです。
2.経営者の責任 キャッシュフロー責任 ・・経営破綻を招いた経営者は、シェア第一主義で売上高を増やすことしか考えなかった人たちです。
3.営業の基本責任 営業部門の基本責任は貢献利益責任と回収責任を在庫責任です。
4.製造部の3大責任 ・・製造部の基本責任は品質、コスト、納期(デリバリー)についての責任です。
5.営業部と製造部の責任の限界
☆特に2.経営者は「キャッシュフロー責任」は、確かに売上げ第一主義で、バンバン値引きしておまけをつけて結局「儲からなかった」事がいけなかったのですね。「売上げ1番!」って分かりやすいからついそっちへ走ってしまうのですね。
☆自分なりの答え・・今回は、続編ということで概念的なことが多かったです。しかしストーリーが面白くてあっという間に読んでしまいました。何か勉強している気がしなかったです。
心に刺さる物が前よりも少ないような・・。まあこれも読み手次第、必要な時期に、必要な場面で読めばきっと心に刺さると思います。日々勉強、勉強。ありがとうございます。
自分は一度1000円の所で切って貰ったんですが
ちょっと腕前がアレだったので…。
でも1500円の所で切ってもらってますね。
儲かるかどうかは地域にもよりそうですね~。
by REPK (2009-05-13 21:57)