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58.「部下は育てるな! 取り替えろ! !」を読んで [読書感想文]

(年間100冊の進捗 100冊/365日×220日目(8月8日)ー58冊目=▲2.273冊)
部下は育てるな!  取り替えろ! !   Try Not to Develop Your Staff (光文社ペーパーバックス)

部下は育てるな! 取り替えろ! ! Try Not to Develop Your Staff (光文社ペーパーバックス)

  • 作者: 長野 慶太
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/09/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)






過激なタイトルから、人事をドライに考え、部下の能力を見極めて、だめだと思ったら次から次に新しい人に取り替えるのが今の「できる上司」・・・
と書いてあるのかと思ったが、実は・・
これも水野さんの「成功本51冊・・・」からの1冊です。
成功本51冊もっと「勝ち抜け」案内 (光文社ペーパーバックスBusiness)

成功本51冊もっと「勝ち抜け」案内 (光文社ペーパーバックスBusiness)

  • 作者: 水野俊哉
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2008/08/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
・部下なんか育てられないのである。
野球でもビジネスでも、プロの世界では部下は自分で育つのである。(p8)
・人間はものを忘れる動物だ。人から教えられたものは忘れるようにできている。必要性を自分で感じたこと、または自分で興味を持って追求したことこそが自分の血となり肉となるのだ。
だから、管理職のあなたは部下を育ててはいけない。
部下が自分で自らの殻を打ち破っていくさまをただ見守ってやればいいのだ。(p15)
・落合氏は、打撃を教えてくれと言われても、ただ素振りをさせるだけだ。
そして、見る。
ただ、見る。(中略)
そして、「もっと楽に振ろう」と考え直すことでようやく、自分の身体に本当に合ったスイングが生まれてくる。(中略)
つまり、「見る」以上のことなど、最初からできないのである。(p28)
☆確かに自分から思って行動し、自分で納得しければ成長は無い。腑に落ちないと身についたとは言えない。見守るだけしかできない。著者の言葉は厳しいが実は慈愛に満ちていると感じられる。

・会社が「上司」という人を高い給料を払って雇うことの理由の一つは、経験から「作業ボリュームの判断」が、早い段階から”勘”でおおまかにつかめるところにある。(p58)
☆「経験」があるからこそ出来るのであって、例え同じで無くても、他の経験から類推する能力が求められるのだろう。

褒める技術として
・部下になめられるわけにいかない。だから、褒めるときには「具体的な根拠」を示して褒める。(p112)
・あなたの「感謝」を、部下にとっての「楽しいもの」や「うれしいもの」にアソシエイトする(関連づける)ことがポイントなのだ。(p119)
☆「キモチ」を形に。ただおごるだけではなく、どこに感謝するから、部下がうれしくなることをしてあげたいと思ってすることが大事。

「叱る技術」として
・「注意」はまわりに聞かせてもよい。
・しかし、「警告」はまわりには聞かせない。個室に入って1対1で諭す
・「警告」の度合いが強いときは、自分の貴重な時間を割いてでも文書にて警告する。重みをきっちり受け止めてもらう。(p127)
・「怒鳴られたことで学ぶチャンスを上司に取り上げられた」と言いたい。
そして、実は怒鳴られて「失敗は免責された」ことになってしまうので、部下はその都度、頭さえ下げていれば、また明日も安心して会社に来られるのである。(p129)
☆よくわかります。この気持ち。反論しても何倍にもなって返ってくるから、とりあえず謝っとこと思ってしまいます。それが回数を重ねると、頭だけ下げといたらええわ。と言う気持ちになり全く改善が進まないという状況になってしまいます。

・業務指示もできるだけ質問形でやってみるといい。
・「人間は自分で口に出した言葉には責任をもとうとする。そして抵抗感も少ない」という点にうまく着目すべきなのだ。(p142)
・期限は、実は指示するものではなく、言わせるものである。(p167)
☆相手に「言わせる」にはこちらの「質問力」も鍛えなくてはだめです。それが「質問1000本ノック」と言うことですね。

自分なりの答え:「育てる」のではなく「見る」だけ。相手に質問を投げかけ自分で考えさせ、答えを導き出させる。「コーチング」に似てますね。でもあくまで上司という立場で、いざという時には非情に振る舞えと。
昔、自分のまわりにいた「良い上司」はみんなこんな方だった気がします。
「褒めて」気分良く動いてもらう。身銭を切るにも、効果的に使うテクニックが必要。
実は部下への「愛情」が感じられ、かつ上司として会社とどう付き合うべきかが、「会社を取り替える」覚悟を持って日々臨むという「心構え」を説かれた本でした。
ありがとうございます。

部下は育てるな!  取り替えろ! !   Try Not to Develop Your Staff (光文社ペーパーバックス)

部下は育てるな! 取り替えろ! ! Try Not to Develop Your Staff (光文社ペーパーバックス)

  • 作者: 長野 慶太
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2007/09/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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あかしや

「人」なんて難しいものですね・・・
by あかしや (2009-08-09 19:17) 

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