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132.「はじめての課長の教科書」を読んで [読書感想文]

(年間100冊の進捗 100冊/365日×119日目(4月29日)ー32冊目=▲0.602冊)#mhks(本)
はじめての課長の教科書

はじめての課長の教科書

  • 作者: 酒井穣
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2008/02/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)





・係長にとって「課長の仕事」とは、課長になってからできるようになれば良いというものではないからです。係長は、課著の仕事を引き受けることができる人材であることが広く社内で証明されなければ、課長に昇進することはできないのです。(P7)
☆役職というのは、自分の実力がそのレベルになったときに初めて「ついてくる」。もちろん、昇格すれば求められるレベルが違いプレッシャーもきつい。
将来、課長になったときに備えて(なれるかどうかは別・・・)読んでみました。



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○部下の人事評価のルール
低い人事評価の理由をクドクド述べない
 今後に期待していることを伝え、スキルアップの機会などを提案し部下を勇気づける(P124)
☆部下の立場になれば、自分の欠点をあげられるのはイヤなものですからね。
 上司の力関係で低い評価になったとしても、それを言い訳がましく弁解して欲しくもありませんし・・。
 お互い前向きになれるのが一番ですね。

○社内政治のルール 「いたるところで政敵をほめる」
・ほめられることで、政敵は政争(派閥争い)を挑む心理的なバネが完全に砕かれてしまいます。それでも攻撃は止まないかもしれませんが、そのときは先方の負けです。(P133)
☆大人の対応ですね〜、ドラマのようですがこれが現実。

○部下の嫉妬に対処するには?
昇進させる部下を、涙を呑んで昇進と同時に他の部署に異動させてしまうという方法があります。
 昇進しなかった部下も、昇進した人間が身近でなくなれば、感じる嫉妬も小さなものになりますし、昇進する部下にとっても、部署が変わることは広い視野を築くきっかけになるでしょう。(P173)
☆なるほど、異動するのは自分の身を守ることかと思ってましたが、他の部下のモチベーションを落とさないためでもあったんですね。確かに異動したら、最初は苦労しますから、他の部下もうらやましがることは少ないでしょうね。

○将来の憂い事に備える
心の病のきざしに気づけるように、メンタルヘルスの基礎を学ぶとともに
 敏感な職場の女性から様子のおかしい社員を教えてもらえるようにしておく。(P181)
☆今の時代やはり、メンタルヘルスが重要になってくるんですね。研修で学んでも、「やらされてる感」があり真剣に捉えてない事が多いです。だからこそ自分から学ぼうとしないと身につかないですね。


○キャリア形成では
・基本的な仕事のスタンスは、大手柄を立てようなどと考えず、自らの負けパターンを知り、注意深くそれを回避しつつ、極力失敗を少なくする、といった形であるべきです。
「失敗を恐れずに〜」などという決まり文句に踊らされてはなりません。
 特に日本の人事評価制度の特徴は減点法にあるのですから、まずは失敗を遠ざける努力をしましょう。(P186)
☆若いうちの失敗はリカバリーできるが、課長ともなればやはり会社に与える影響は小さくない。一発を狙うのではなく、コツコツとヒットを重ね、時にはそれがホームランになってしまうぐらいの方が良いのですね。

・キャリアを考えるのであれば、仮にそれが無駄だとわかっていても、それでも自社を変える努力をし、社内で改革のリーダーになるべきです。改革をするというということは、まず変化する将来を予測するために勉強をするということですから、少なくとも時代の進む方向には敏感になれます。(P204−205)
改革の旗振り役を経験し、改革の難しさを肌で理解しておけば、その経験を人材市場は高く買ってくれるので、改革に携わっているというだけで自己防衛策になります。(P205)
☆これは「目からうろこ」でした。自分を「守る」ために、「攻める」。自分も含めて「安定」していたいと思うのは人間の心理ですが、「環境の変化」のスピードはものすごい、だからこそ自分から変えて行く必要がある。


☆昔は、多くの上司がいて、それぞれに個性を発揮していた。良くも悪くも「手本」になる色んな人から学び、「課長」のスキルを身につけてきた。
しかし、今は組織のフラット化で「見本」となる上司が少なくなり、学べる機会も減ってしまった。

昔なら、万年係長でもそこそこの生活を送れたが、今は課長レベルでないと将来は・・・。
だから今「課長の〇〇」「マネージャーの〇〇」という本がたくさん出てきているのだろう。
部下も勉強だが、上司はもっと勉強の時代なんですね。
電車でスポーツ新聞開いている人が少ない気がするのは気のせいでしょうか・・・。
 

 本書の前半は、研修で受けるような基本的な「課長の役割と仕事」が簡潔に解説されています。
後半は「キャリアプラン」も含めた、生き残るための「実践的なスキル」が紹介されています。
こちらは昔なら夜のバーでグラスを傾けながら聞いていたような、深い内容でした。


実践すること:メンタルヘルスについて、自分から勉強する。


最後に印象に残った一文。

・ビジネスの世界はすべて二種類のコインで支払われる。
 すなわち、現金と経験だ。
 まず経験を取ること。現金は後でついてくる。
             ハロルド・S・ジェニーン (AT&T元会長) (P183)

ありがとうございます。


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  • 作者: 酒井穣
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2008/02/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

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ぜろこ

遅ればせながら・・・
8000nice!おめでとうございます(o^^o)
by ぜろこ (2010-04-29 18:28) 

エコピーマン

管理職になりたくない・昇進したくない人は 排除される
それが会社組織というものですかね
職務遂行の基準はクリアしりには 勉強もしなくてはならないしスピード・変化についていくことを前提として 
収入も対価として平行線・またはある一定の基準で減給もあるということですが そういうスタイルもあっていいのではないかと
組織はそういう人達だけで成り立っているのではないと思うのです

by エコピーマン (2010-04-29 21:17) 

utu_mamoru

今晩は。一年間に100冊ですか。お暇と云うよりも教養と努力でしょうね。敬服です。
by utu_mamoru (2010-04-29 22:02) 

yukio

なるほど!皆さん、いろんな意見がありますね〜。
ありが当ございます!
by yukio (2010-04-29 22:33) 

かずっちゃ

ワタシは課長ではないですけど、参考になりました。
by かずっちゃ (2010-04-30 17:21) 

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