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140.「『ほめる』技術」を読んで〜 自分が「nice」を押さないと、人から「nice」は押してもらえない。 [読書感想文]

(年間100冊の進捗 100冊/365日×144日目(5月24日)ー40冊目=+0.547冊)#mhks(本)
「ほめる」技術

「ほめる」技術

  • 作者: 鈴木 義幸
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2002/06/24
  • メディア: 単行本





・最終的に目的地にたどりつくためには「エネルギー」が供給され続ける必要があります。
・コーチングではそのエネルギー供給のことを「アクノリッジメント」といいます。(はじめにより)
☆最近、ますます会社の売り上げが落ち込み、メンバーのモチベーションも低い。
そんなメンバーの「やる気」を引き出す「アクノリッジメント」とは何かを学ぼうと思います。



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相手を認め、相手をほめ、相手を動かす
 それが 存在承認=アクノリッジメント である。 (表紙帯コピー より)

○なぜ「アクノリッジメント」か?
安心したいのです、みんな。そして、安心したいという究極の欲求を満たしてくれた人に対して、人は絶大な信頼を寄せます。(中略)なぜならその人の期待に応えれば、またあの安心感が手に入るかもしれないのですから。うずくような不安をその瞬間は味わうことなくすむわけですから。
☆自分の「存在」を「承認」してもらって、自分の「そこはかとない不安」を無くしてくれる人って、確かにまた、逢いたくなる人ですね。
逆に「不安」や「不満」を感じさせる人には会いたく無くなります。

・相手の行為や存在に対して明確に「言葉」で承認を与える場合、大きく分けて二つのスタンスがあります。それはYouとIです。
○Youのスタンス
・あなたの行為、存在はこのようにすばらしいと相手に伝えることです。
・「今回のレポートよく書けてるね」
○Iのスタンス
・相手の行為、あるいは存在そのものが、自分に対してどのような影響を与えているのかを言葉にして伝えることを指します。
・「君のおかげで今回の件はとても助かったよ」

・長く人の心に残るのは、どちらかというとYouよりもIであるようです。それは、人はどこか深い部分では、自分がどのように他人に影響を与えているのか、聞いてみたいと思っているからです。自分の影響が確認できるということは、自分の存在価値が確認できるということであり、この社会における自分の居場所を明確に認識するようなものです。(P46ー47)
☆これも「安心感」なんですね。自分が人の「役に立っている」ことを、人から言ってもらうことで、「自分」を確認出来るのですね。

意見を求めるというのは、その相手に対する大きなアクノリッジメントです。相手の中では期待されている、信頼されているという意識が高まります。(P56)
☆「どないしたらええねん〜」というグチではなく、あくまで「君ならいい答えを持っているはず」という姿勢で求める。

・今度、謝ったほうが良いのでは、との気持ちが浮かんだら、腰を引きながら「ごめん、ごめん」ではなく、一歩踏み出し、相手をほめ認めるという意識で謝ってみませんか。これまで以上の信頼関係が醸成されるきっかけになるかもしれません。(P59)
☆「謝る」こともアクノリッジメントになるのですね!

一方的なアドバイスにはアクノリッジメントがありません。相手のことを考えているとか、相手を心底大事にしているというよりは、教えたい、自分にはそれだけの知識があることを誇示したいという、アドバイスする側のニーズを満たしているにすぎないことが多いのです。(P61)
☆特に自分の知識を誇示したいだけのアドバイスは、聞いていてしんどいです。少しでも口を挟むと、怒り出しますから・・・。

○「リフレイン」
・(前略)とにかく彼女の言葉を繰り返しただけです。
・あなたがそこに今そうして存在しているそのことだけは知っているよ、という気持ちだけは毎回言葉に込めて繰り返しました。
 大学院のカウンセリングのクラスで学んだ「リフレイン」という手法が、確かに人の「存在」を承認しうるということを知った初めての体験でした。(P95)
☆ホステスさんがよく使う手法ですね。
自分の気持ちになって聞いてくれるだけでも心が軽くなります。

○コーチングにおける4つのタイプ
・人や物事を支配していくコントローラー・タイプ
・人や物事を促進していくプロモーター・タイプ
・全体を支持していくサポーター・タイプ
・分析や戦略を立てていくアナライザー・タイプ (P103)

○コントローラーには
・その人自身ではなく、その「外側」にアクノリッジの矛先を向ける、これがまず一つの方法です。
・その人自身の成果や結果に対して承認を与えるのであれば、その人がここまでいくぞと決めているその目標に達成した瞬間に、大げさではなく本当にニュートラルに(アクノリッジする)(P113)
・単刀直入に「きついこと」を伝える(P114)
○プロモーターには
・とにかくほめましょう。(P117)
○サポーターには
・やっていることを認めてあげる。(P119)
・サポーターには「ためさせない」ことです。サポーターに仕事を振ったら、どんな小さなことでもアクノリッジします。「助かるよ」「ありがとう」と。(P121)
○アナライザーには
どこが良かったのか、なぜ良かったのかをなるべく具体的に伝えたいものです。(P123)
・アナライザーには考える間を与える方が良い(P124)
☆無意識にタイプ分けして、声をかけているのだろうが、こうして意識することで、余計なことを考えなくても済みますね。

○女性へのアクノリッジメント
・今日のおしゃれの中でこの女性がいちばん他人から気付かれたい「工夫」って何だろうかと。もし「おニュー」があるとすればそれは何だろうかと。
・そして、それをただごく普通の声(あくまでも普通の声というのがポイントです)伝えてあげるのです。(P136)
☆これが一番難しいですね〜。「じっ」と見るのも変だし、他に何かポイント無いですかね。例えば、指輪を見ましょうとか・・・。

○年上の部下の場合
・どうも彼らは相談されるとモチベーションが高まるようだ。(P137)
談する、教えてもらうは、聞く側が「下」になりますから、年上の人にとっても受け取りやすいアクノリッジメントになります。(P139)
☆自分も逆の立場なら、素直に「教えてください」と言われれば悪い気はしません。「よっしゃ」となりますね。

○上司へは
報連相は上司に、「あなたのことを信頼しています」「頼りにしています」と言うことを伝える最も効果的な手段です。
・頼られるというのは、存在価値を増してくれる行為で組織の中での自分の位置が強く確認でき、内側のざわつきが減るからです。(P142)
☆「報連相」が抜けていると怒られます。「自分の価値を認められてない」と思われてたのですね。反省。

○奥さんには
・彼女は床を見つめながらひとしきり考えた後、低い、それでいてきっぱりとした口調で一言こういいました。
「旦那に感謝してほしい」
一瞬部屋全体がし〜んとなりました。参加者の大半を占める男性のまばたきが、その瞬間止まったのがわかりました。(P154)
☆身近になりすぎると、つい忘れがちですね。
前にも書きましたが、Superflyの「愛と感謝」の中にある
「大切なものは、忘れがちだけれど〜」のフレーズが頭の中に流れました。


まとめ:「ほめる」技術とありますが、「アクノリッジメント」とは相手を尊重するということなんですね。

 コミュニケーションにおいて、自分の事ばかり押しつけるのではなく、相手のことを「聞こう」とする姿勢から「ほめる」ポイントも見えてくるんでしょうね。

・相手からアクノリッジされる前に、まず自分から相手をアクノリッジしようと思うようになった。
その結果手に入れたのは、人に対するおそれが前よりもずっと少なくなったということなんです。(P182)
☆「なぜ、誰も認めてくれない?」と思い悩み、自分自身がふらふらと漂流するよりは、「私にとっては、あなたはすごい」と自分の基準で相手を認めれば、必ず答えは返ってくるんですね。


実行すること:上司への報連相を怠らない
       「I」のスタイルで、アクノリッジメントしてみる。


 4つのタイプでいうと、自分は「サポーター」タイプに一番近いと思うのですが・・・。少し「アナライザー」も入っているかも。

コーチングの勉強もしてみたくなりました。

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コメント 1

かずっちゃ

『自分が「nice」を押さないと、人から「nice」は押してもらえない。』
・・・なるほど。
by かずっちゃ (2010-05-24 14:47) 

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