217-2.マイルは、貯めるだけでは駄目! 〜「マイル 極貧からCAへ芸能界へ、階段をのぼる私」を読了 [読書感想文]
- そう言うなり、きびすを返し、勢いよくドアを閉めた。(裏表紙より)
- ☆こんな怒号、今まで受けたことがあるでしょうか?
- 毎回酔いつぶれて帰ってくる、甲斐性なしの旦那なら分かるのですが、
- 10歳の小学生の女の子が、しかもお母さんから言われた言葉だとは・・・・。
私は自分の手で居場所をつかみ取る!
極貧の生活、児童養護施設での日々。
進学率10%から大学に進み、JALのCAとして大空を翔け、
グラビアタレントとして芸能界に飛び込む----。
たとえどんなに転んでも、起き上がり続けた私の20年!(Amazon商品紹介より)- ☆何が著者をここまで、突き動かすのか?
- 気になるところをちょこっとご紹介いたします。
・自分の置かれた環境に甘んじてはならない。一見、失敗だと思えるようなことも、回り道だと思えるようなことも、結果的にそれが良かったりもする。過去を否定するのではなく認めてあげる。過去があっての今の私がありその先には未来が待っている。
「今」を大切に生きよう。(p169−170)
☆「甘んじてはならない」
この一言が著者をここまで突き動かしてきたのでしょうか?
両親はあてにならない。
自分一人で生きていかねばならない。
少しでも動きが止まると、沈んでしまう。
そんな恐怖が、原動力だったかもしれませんね。
「貧乏性」
皮肉にも、そんな言葉が思い浮かびました。
物質的な「貧乏」から逃れるためなのに、心はますます「貧乏」になっていく。
しかし、著者はそれでも最後には、自分の原点に戻ってくる。
「答え」は自分の中にある。そんな言葉を思い出しました。
・入社三年目を迎え、後輩がラインアウト(搭乗)してくると、指導の目は一番年下の新人に注がれるようになっていった。後輩ができることで、もっとしっかりしなくちゃという自覚も芽生え、私の仕事ぶりは安定するようになっていった。(p160)
・ココハワタシノイバショデハナイ。
居場所を見つけられずもがき苦しんでいる人々を救うために、これからの私の人生がある。今日から、私の本当の新しい一日が幕を開ける。(p228)
☆職場での先輩と後輩の関係。
同じ目標(成果)を持つ共同体で行われる、ある一定期間の成功と失敗のバトンリレーのようなもの。
「職場」の後輩は自動的?にできる場合もある。(不景気で、自分は今でも下っ端ですが・・・)
しかし、人生の「後輩」はそうではない。
自分で見つけなくてはならない。
それも「人生」の目的。
「人生」という長い期間のなかで、自分と同じ苦労をしている「後輩達」に、自分が「先輩」から受け継いできた「成功と失敗(多分これがマイル?)」のバトンリレーを行うことで、自分自身も成長し救われる。
それが著者の行き着いた「答え」だったでのは・・・。
☆「すごいな。この人!」
一気に読んでしまいました。
タレントだから、元CAだから、「チャラチャラ」してる?
そんな思いはページをめくる毎に吹き飛んでしまいます。
両親に「ぬくぬく」と育てられた、自分にはあれこれ言えません。
ストーリーの起伏は、NHKの朝ドラ以上。ドロドロさは昼メロ並み。
そして、「親子愛」は大河ドラマ並みかもしれません。
でも読んだ後は、「感謝」がわいてくる。そんな本でした。
松尾知枝オフィシャルブログ http://ameblo.jp/in-precious/
美女倶楽部 http://www.inprecious.jp/bijyo-club/Precious
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