SSブログ

237-22.あなたの街に「三つ星」のレストランはありますか?〜「 人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか― スペイン サン・セバスチャンの奇跡」を読了 #感想部 [読書感想文]


Next elBulli / Edsel L

 (年間50冊の進捗 50冊/365日×295日目(10月22日)ー22冊目=▲18.41冊)#mhks(本)

人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡(祥伝社新書284)

人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡(祥伝社新書284)

  • 作者: 高城 剛
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2012/07/01
  • メディア: 新書

・人口わずか一八万人の小さな街サン・セバスチャン(バスク語での街名・ドノスティア)。渋谷区の人口より少ない大西洋に面したスペイン・バスク自治州にあるこの街を目指して、いま世界中の美食家が集まってきます。(p3)

☆今年もミシュランの関西版が発表されました。昔1回だけ行った事のあるお店が「三つ星」を取っていてびっくりです。確かに美味しかった!

そんなミシュランの三つ星が3店、二つ星が2店、一つ星が4店もある「小さな街」それが今回ご紹介する「サン・セバスチャン」。しかも、美食で評判になったのもわずかここ10年ちょっととのこと。

いったいどんな街なんでしょうか?

 

いつも応援ありがございます!ポチッと↓


人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ blogram投票ボタン


 

●世界一の料理となった「ヌエバ・コッシーナ」とは何?

「ヌエバ・コッシーナ」は、直訳すれば「あたらしい食」です。当時(1970年代)、この値の若いシェフたちは、いままでにはなかった、類を見ないあたらしい料理を作ろうと考えました。(p4)

☆フランスの「ヌーベル・キュイジーヌ」のスペイン版ですね。かつて、伝統料理を大きく変えたこの「ヌーベル・キュイジーヌ」自体が古くさいものになってしまっていたのを、この「ヌエバ・コッシーナ」がまた「料理」を大きく進化させたのだそうです。

その代表的なのが、あの「エル・ブリ」だったんですね。(注:「エル・ブリ」自体はカタルーニャ地方のレストラン)今年、映画館でそのドキュメンタリーを見ましたが、確かにいままでに見たことの無い「料理」が次から次へと出てきて「びっくり」でした。


 

●「ヌエバ・コッシーナ」が生み出される秘密

・サン・セバスチャンではじまった「ヌエバ・コッシーナ」の手法の一つである分子料理の世界的な成功で、他の街にはない特別な場所がレストランに併設されるようになりました。それは「料理研究室」です

・そうここは技術開発の場所であり、新製品開発の秘密のラボなのです。(p96−97)

・アルサックを中心としたサン・セバスチャンの料理人がはじめた画期的なことは、皆で教えあう、ということです。(p102)

・既存のヒエラルキーや既得権益を打破するために、カンターカルチャーとも言うべき料理人がとった策は、徒弟制度のピラミッドを打ち崩したオープン化戦略だったのです。(p105)

 

●スペイン一の料理学校と言われる「ルイス・イリサール料理学校」校長の言葉

・「ここで習う大切なことは、料理とは味より愛であり、その地を愛し、お客様や共に働く仲間を大切にする気持ちです。技術やビジネスは二の次なのです」(p112)

☆「イノベーション」「オープン化」まるでIT業界のようですが、やはり「料理」は人間が生きていく上で必要なもの。

「味より愛」「仲間」など人間性を高めることが、トップシェフになるための条件なんですね。

深いお言葉です。

 

・世界を知る。

 そのうえで己を知る。身の丈を知る。

 古いモノを守り、新しいモノを融合させ「いま」を考える。

 そして、オープンな姿勢で、多くの者とシェアしてゆく。(p181)


☆読み終えて:この本は、サンセバスチャンの料理やレストランの紹介もあり、ガイド本のようだが、

それだけではなく、日本の観光ビジネスのヒントになるようにと著者は書かれたそうです。

だから、この最後の言葉はすべてのビジネスにも通じますね。

 

外部環境、内部環境を知り、自らの強みを知り、伝統を重んじながらも、新しいエッセンスを取り入れ「いま」を表現する。

ここまでは今までどおりだが、「オープンな姿勢で、多くの者とシェアしてゆく」

この部分が、今のインターネットの普及が与えた新しい「姿勢」ですね。

 

「個」の力ではなく、それを集めた「多」の力。

文字で表現すると「ありがち」ですが、実現するのは相当大変です。

どうしても、「自己利益」を考えてしまいがちですからね。

 

自分としては、まず「こんな本があるよ」と言うところからスタートです。

ああ、ピンチョス食べたい!!

ありがとうございました。


 

【ご参考】・サンセバスチャン旅行クチコミガイド 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

いつも応援ありがございます!ポチッと↓

人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ blogram投票ボタン

人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡(祥伝社新書284)

人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡(祥伝社新書284)

  • 作者: 高城 剛
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2012/07/01
  • メディア: 新書
 
 
 
 
ピンチョスボン―そうだスペインへ行こう!

ピンチョスボン―そうだスペインへ行こう!

  • 作者: 青木 美恵
  • 出版社/メーカー: アーバンプロデュース
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 単行本
Pen (ペン) 2008年 5/1号 [雑誌]

Pen (ペン) 2008年 5/1号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2008/04/15
  • メディア: 雑誌
 

 


Next elBulli / Edsel L

☆中身なんやろこれ? 


nice!(8)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 8

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
TweetsWind

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。