295-23. 【読書感想文】量的緩和の本当の意味とは?〜「迫り来る日本経済の崩壊」#感想部 [読書感想文]
223-8.日本って「社会主義的国家」なんだ!〜「 なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか」を読了:読 書 感 動 文:So-netブログ
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◎第2章 アベノミクスで景気は本当によくなるのか
・量的緩和という言葉はよくお聞きになると思いますが、実質的な意味をご存じない方も多いと思いますので、少し詳しく説明いたします。
量的緩和とは、日銀にある当座預金の残高を増やす(または発行銀行券残高を増やす)ことです。(注/厳密にいうと「貨幣流通量を増やす」も含まれます)。(p59)
・昔は金利を下げて景気を刺激してきたけれど、金利がゼロになってしまい、もうこれ以上、下げるわけにはいかない。そこで苦しまぎれに量的緩和という手段に切り替えた、ということです。(p60)
☆本書の表現でいうと「お金をジャブジャブにして」、世間にお金を流通させようとする策だそう。そのジャブジャブのお金で「国債」という借金を増やしているので、危機の度合いは昔よりももっと高まっているだそうです。
◎4章 量的緩和に出口はあるのか
・量的緩和は間違った政策です、量的緩和ではない円安政策が必要なのです。どうしても金融政策に頼りたいなら、マイナス金利政策の採用を考えるべきです。そして根本的には、社会主義国家を真の資本主義国家に改め、市場原理を働かせることが重要なのです。市場原理が働けば微調整が絶えず行われ、膿などたまらないからです。それが私の二十数年来の主張です。(p114)
☆日本は戦後唯一成功した「社会主義国家」という主張も、そのまま。社会主義の「悪い」面ではなく、「良い」面においてです。もちろん貧富の差はあれど、多くの国民は「人間」らしい生活ができているから・・。
◎8章 財政破綻はいつ起きるのか
・いまの日本は550万円の年収に対して、960万円も毎年使っている状況なのです。ご主人の収入が550万円なのに、年間960万円も使っている主婦は楽しくてたまらないかもしれません。しかし、そんな生活は、いつまでも続くはずがないのです。(p188)
・今回予想される財政破綻は、世代間格差の是正になるともいえます。
このようなゆがみがたまった場合、過去には戦争で解消してきました。今回のゆがみ解消は、戦争によらないだけ幸せといえるのかもしれません。(p189)
☆確かに、使っている間は「楽しい」けど、いざ「返せ」となったら・・・。当然、返せないので、つらい日々が待っている。
でも、戦争よりはましなのだろうけど・・・。
◎10章 いまからでも遅くない!資産を防衛する秘策
・被害は最小限に抑えておいたほうがいいに決まってます。財政破綻さえ乗り切れば、市場が正常化し、必ずや希望の時代がやってくるからです。(p200)
・財政破綻に備えることの第1は、「円資産を外貨建て資産に替えて、リスクを回避せよ」というものです。
外貨のなかでも、私は米ドルが一番強いと思っています。(p200ー201)
・ドルが強くなると思う最大の理由は、シェールガス革命です。米国はシェールガスのおかげで近々、世界最大のエネルギー産出国になるでしょう。(p206)
☆「シェールガス」!そうか、石油に頼らないエネルギーを持つということは、わざわざ中東で、もめ事を仲裁する必要もなく、ロシアにも対抗できるカードを手に入れたという事でしょうか?
しかし、日本は「エネルギー」を輸入に頼らざるを得ない状況が続くので、後はどこから「買うか」の問題なのですね。
・どのようなドル資産がいいか、という話をいたします。
まずお勧めは、米ドルのMMF(マネー・マネジメント・ファンド)です。これは日本にある証券会社や銀行で買えます。これはドル預金の代替物ですが、税制上有利です。(p210)
・一つ注意しておいていただきたいのは、証券税制が変わりますので、MMFの非課税扱いは来年(2015年)の12月末までだということです。(p212)
☆読み終えて:はじめて藤巻さんの著書を読んで約3年経とうとしてますが、(幸い?)未だ日本経済は崩壊していない。かといって、これからもそうだとは限らない。
少し上向いている景気に踊らされず、今こそしっかりと、対策をとっておくべきなんですね。余裕のある時こそ「備え」をしておく。
今まで実際に「行動」を起こしたことはなかったです。しかし、一昨年から会社が「確定拠出年金制度」を導入したので、運用結果などを見て、少し「投資」に対して実感ができるようになりました。
「MMF」か、自分でももう少し「リスク」をとってみようかと思います
☆表紙だけ見ると、かなりお年を召したように見える・・苦労されているのかな・・・。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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