SSブログ

295-23. 【読書感想文】量的緩和の本当の意味とは?〜「迫り来る日本経済の崩壊」#感想部 [読書感想文]

MAX87_guragurasuru20140531500.jpg
 
 
(年間50冊の進捗 50冊/365日×208日目(7月27日)ー23冊目=-5.49冊)#mhks(本) 

迫り来る日本経済の崩壊

迫り来る日本経済の崩壊

  • 作者: 藤巻 健史
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/06/26
  • メディア: 単行本

長期金利の動向が、日本経済の命運を握る。その認識を持つことが、資産を守る第一歩です。
 長期金利が国を揺るがす可能性があるのは、国の借金が1025兆円(2014年3月末)と巨額になってしまったからです。(p13)
 
236-21.世界の富者の1%に入る人々とは?〜「 日本大沈没」を読了 #感想部:読 書 感 動 文:So-netブログ



223-8.日本って「社会主義的国家」なんだ!〜「 なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか」を読了:読 書 感 動 文:So-netブログ


☆久々、藤巻健史さんの著書です。前作までと同様に、この本も主張は一貫されており、「国債」バブルがはじけて、株安・円安になり、日本にとって厳しい時代がやってくる。それに備える為には・・・という内容です。
 
 安部政権下、景気が少し回復しているが、それでも危機はやってくるのでしょうか?


いつも応援ありがございます!ポチッと↓


人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ blogram投票ボタン


 

◎第2章 アベノミクスで景気は本当によくなるのか

・量的緩和という言葉はよくお聞きになると思いますが、実質的な意味をご存じない方も多いと思いますので、少し詳しく説明いたします。

 量的緩和とは、日銀にある当座預金の残高を増やす(または発行銀行券残高を増やす)ことです。(注/厳密にいうと「貨幣流通量を増やす」も含まれます)。(p59)

・昔は金利を下げて景気を刺激してきたけれど、金利がゼロになってしまい、もうこれ以上、下げるわけにはいかない。そこで苦しまぎれに量的緩和という手段に切り替えた、ということです。(p60)

☆本書の表現でいうと「お金をジャブジャブにして」、世間にお金を流通させようとする策だそう。そのジャブジャブのお金で「国債」という借金を増やしているので、危機の度合いは昔よりももっと高まっているだそうです。


 ◎4章 量的緩和に出口はあるのか

 ・量的緩和は間違った政策です、量的緩和ではない円安政策が必要なのです。どうしても金融政策に頼りたいなら、マイナス金利政策の採用を考えるべきです。そして根本的には、社会主義国家を真の資本主義国家に改め、市場原理を働かせることが重要なのです。市場原理が働けば微調整が絶えず行われ、膿などたまらないからです。それが私の二十数年来の主張です。(p114)

☆日本は戦後唯一成功した「社会主義国家」という主張も、そのまま。社会主義の「悪い」面ではなく、「良い」面においてです。もちろん貧富の差はあれど、多くの国民は「人間」らしい生活ができているから・・。


◎8章 財政破綻はいつ起きるのか

・いまの日本は550万円の年収に対して、960万円も毎年使っている状況なのです。ご主人の収入が550万円なのに、年間960万円も使っている主婦は楽しくてたまらないかもしれません。しかし、そんな生活は、いつまでも続くはずがないのです。(p188)

・今回予想される財政破綻は、世代間格差の是正になるともいえます。

 このようなゆがみがたまった場合、過去には戦争で解消してきました。今回のゆがみ解消は、戦争によらないだけ幸せといえるのかもしれません。(p189)

☆確かに、使っている間は「楽しい」けど、いざ「返せ」となったら・・・。当然、返せないので、つらい日々が待っている。

でも、戦争よりはましなのだろうけど・・・。


◎10章 いまからでも遅くない!資産を防衛する秘策

・被害は最小限に抑えておいたほうがいいに決まってます。財政破綻さえ乗り切れば、市場が正常化し、必ずや希望の時代がやってくるからです。(p200)

財政破綻に備えることの第1は、「円資産を外貨建て資産に替えて、リスクを回避せよ」というものです。

 外貨のなかでも、私は米ドルが一番強いと思っています。(p200ー201)

ドルが強くなると思う最大の理由は、シェールガス革命です。米国はシェールガスのおかげで近々、世界最大のエネルギー産出国になるでしょう。(p206)

☆「シェールガス」!そうか、石油に頼らないエネルギーを持つということは、わざわざ中東で、もめ事を仲裁する必要もなく、ロシアにも対抗できるカードを手に入れたという事でしょうか?

しかし、日本は「エネルギー」を輸入に頼らざるを得ない状況が続くので、後はどこから「買うか」の問題なのですね。 


・どのようなドル資産がいいか、という話をいたします。

 まずお勧めは、米ドルのMMF(マネー・マネジメント・ファンド)です。これは日本にある証券会社や銀行で買えます。これはドル預金の代替物ですが、税制上有利です。(p210)

・一つ注意しておいていただきたいのは、証券税制が変わりますので、MMFの非課税扱いは来年(2015年)の12月末までだということです。(p212)

PAK85_chirabarukinkai1278500.jpg


 ☆読み終えて:はじめて藤巻さんの著書を読んで約3年経とうとしてますが、(幸い?)未だ日本経済は崩壊していない。かといって、これからもそうだとは限らない。

 少し上向いている景気に踊らされず、今こそしっかりと、対策をとっておくべきなんですね。余裕のある時こそ「備え」をしておく。


 今まで実際に「行動」を起こしたことはなかったです。しかし、一昨年から会社が「確定拠出年金制度」を導入したので、運用結果などを見て、少し「投資」に対して実感ができるようになりました。

「MMF」か、自分でももう少し「リスク」をとってみようかと思います 

☆表紙だけ見ると、かなりお年を召したように見える・・苦労されているのかな・・・。 


本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

こちらは、「幻冬舎」四本恭子
さんからご恵投頂きました。いつもありがとうございます。

いつも応援ありがございます!ポチッと↓


人気ブログランキングへ にほんブログ村 本ブログ ビジネス書へ blogram投票ボタン
 


迫り来る日本経済の崩壊

迫り来る日本経済の崩壊

  • 作者: 藤巻 健史
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2014/06/26
  • メディア: 単行本


日本大沈没

日本大沈没

  • 作者: 藤巻 健史
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/08/24
  • メディア: 単行本


なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか

なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか

  • 作者: 藤巻 健史
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/01/27
  • メディア: 単行本


マネー避難 危険な銀行預金から撤退せよ!

マネー避難 危険な銀行預金から撤退せよ!

  • 作者: 藤巻健史
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2011/06/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
TweetsWind

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。