50.「察知力 (幻冬舎新書)」を読んで [読書感想文]
(年間100冊の進捗 100冊/365日×181日目(6月30日)ー50冊目=+0.41冊)
- 作者: 中村 俊輔
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/05
- メディア: 新書
成功本51冊もっと「勝ち抜け」案内 (光文社ペーパーバックスBusiness)
- 作者: 水野俊哉
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/08/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
これも水野さんの本から、何とかぎりぎりで半年に50冊目。目標の半分です。
読むのは早いけど書くのが遅い。
スペインリーグへの移籍が決まりこの本に書かれていた念願がまた一つ叶った中村選手。
先日のワールドカップ出場決定の時のインタビューもすっかり日本の顔となってましたね。サッカーノートを書き続け常に自分を追い立てる中村選手が言う「察知力」とは?
・あんなことになるのが怖い。だから、いつも壁を探し、危機感を持ちつづける。満足感は持ちたくない。(p21)
☆悔しさが常に上を目指し続け進み続ける原動力。挫折、失敗は人間にとって必要なもので、それに対してあきらめない。
・選手の能力をいろんな項目に分けて、レーダーチャートを作ったときに、円を描けるようにしたいと。そしてその円を大きくしていくべきだと思った。(p30)
☆ビジネスで言うスペシャリストよりゼネラリストと言うことでしょうか。
私自身もいろいろなことを身に付けできる方がつぶしが効くと思います。もちろんレベルは必要です。
・”引き出し”をどれだけ用意できるか
僕はよく”引き出し”という言葉を使う。積み重ねてきた経験から生まれる”対応力”という意味合いに近いかもしれない。(p61)
・うまくいかないときは必ずある。壁が見えるときはまだいいほうだ。それを乗り越えればいいだけだから。でも、壁すら見えないときもある。 そういうときは、考える。 必ずそこに存在するはずの壁を察知する。必死で壁を探す。 壁が見つかれば、よっしゃ、という気分になる。 次はそれを乗り越えるために必要な事を考える。 乗り越えたら、また強くなれるから。 もちろん、理不尽で解決できない壁もある。 そういうときは、壁からちょっと逃げるというか、考え方を変えて方向転換する。「これだけ頑張ってもどうにもならないのか、だったら」と別の道を探すことが必要なときもある。どうしようもないことも、現実には存在するから。(p95)
☆「引き出し」=経験値。「壁」=真の原因。とも言い替えれますね。
・自分を周囲に理解してもらえる状況を作る。そういう作業を続けず、いつまでも周囲のペースに惑わされていたままでは、目標がブレたり、現状に流されたりしてしまい、ステップアップできなくなる。 仲間とともに積み重ねる時間が、いろんな問題を解決してくれることもあるだろうけれど、自分から望む方向へ状況を仕向けることも重要だ。しかも良好な関係を維持しながら、と考えれば、相手を知り、理解したうえで、自分自身が工夫しなければいけない。これは海外でも国内でも同じだろう。自分を知ってもらうためには、相手を知ることが大事だ。わかり合えなくては、いい関係は築けない。(p116)
☆相手を知ることは大事だが、それに加えて自分を理解してもらう。これは難しいです。自分がどうしたいかをはっきりさせなくてはならないから。
・監督に認められるというのは、評価を得るということ。 たとえば、サラリーマンが仕事を言い渡される。今日中にやればいい仕事だったとしても、それを午前中、締め切りよりも早く終わらせ、午後には次の仕事に取りかかることができれば、それだけで評価を得ることもできるはず。(中略) 言われたことを言われたままにやっていただけでは、評価にはつながらない。(p136)
・何も言わないよりは、言ったほうがいい。 何かを言うことで、言われた選手は意識し始める。すぐにうまくいかなくても、そういう積み重ねが大事。意識をすれば行動は変わるものだから。(p147)
☆言うほうも相手のことを思って言う。言われたほうは素直に聞く。言葉のかけ方によって受け取り方も違いますから、でも言うことでそれを学んでいくのでしょうね。
・トップレベルで戦っている人の多くが、そういう感覚だと思う。他人を妬んでいる人は、伸びない。自分の足りない力を分析せずに、他人を妬んでいても意味がないのだ。(p152)
☆妬むよりも盗む。
・未来に活かすことができれば、どんな失敗でも「成功」だ
・どんなことであっても、大きな目で見れば「失敗はない」と思っている。確かに、”その瞬間””ある時期”は、失敗だったと思うかもしれない。でも、それを次へ活かすことができれば失敗にはならない。”失敗”にならないよう、”その後の未来”のため、必死で頑張るのだ。(p163)
・成功とは、そういうことだと思う。100%一生懸命、力を尽くすことができれば、成功となる。(p166)
☆失敗はあきらめた時点ではじめて「失敗」確定。
・人として、”空気が読める力”は、重要なことだと思っている。 この空気を読む力、察知する力は、人を思いやる力でもある。 相手を知り、自分を知り、そして何をすべきか、どういう言葉を発するべきかを考える。そういう気持ちがあれば、人間関係はスムーズに運ぶだろうし、どんな仕事であっても、自分の力を発揮するきっかけをもたらしてくれる。(p211ー212)
自分なりの答え:「察知力」とは「人を思いやり、その場の空気を読む力」。自分の芯があり、人の気持ちを知ったうえで、よいと思ったことを行動に移す。自分の思ったように人が動き、物事がうまく進めばこんなにいいことはない。
後から対応する「対応力」ではなく、人に振り回される「反応力」でもなく先に行動を起こす「察知力」で自分はありたいと思います。自分は今まで事が起こって、その問題の間を調整ばかりしてきたから・・・。これが「予期して備える」事ができれば。
「察知力」身に付けたいです。
中村選手がんばれ!
中村選手の公式ページ↓
ありがとうございます。
いつもしっかり読んで考えていてすごいですね!!
私は読んで感じてポヤポヤして次にいってしまうんです。
それに、感じたこと考えた事を人に伝えるように、伝わるように
言葉にして書くって結構大変ですよね・・・。
素晴らしいです。
満足してしまうと、そこで止まってしまい
その上にあがっていけないというのはありますね!
がんばってください!!
by バロックが好き (2009-06-30 08:23)
「察知力」気づきの心。
常に心がけなければ!
私もがんばります!
by macha (2009-06-30 12:43)
コメ1V2はこの本のおかげ?
おめでと~♪
by komekome (2009-06-30 18:31)
僕も本書は読みました。
バランスと経験の大切さを知りました。
常日頃から僕の考えていることと同様だったので、
共感が持てました。
引き出し この言葉は好きです。
http://yomuniki.blog.so-net.ne.jp/2008-10-19#favorite
by 僕 (2009-07-05 18:31)