281−9. 【読書感想文】今日、プレゼン?じゃあその前に。〜「世界最高のプレゼン術 World Class Speaking 」#感想部 #rvpl [読書感想文]
世界最高のプレゼン術 World Class Speaking (ノンフィクション単行本)
- 作者: ウィリアム・リード
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2014/03/01
- メディア: 単行本
・私がプレゼンの指導をしていて思うのは、日本のビジネスパーソンの9割以上は、聴衆が眠くなってしまうようなプレゼンテーションを行っているということです。(p5)
・究極的には魅力的なプレゼンターには、動物さえも興味を持ちます。犬が尻尾を振って喜ぶようなプレゼンができれば、そのプレゼンはどんな人にも魅力的に映るでしょう。(p6)
☆最初に意見には「賛成」!でも、動物が興味を持つプレゼンって・・・。
もちろんこれは心構えのお話。
自分も先日、職場の異動時に挨拶をしたが、たった5分でも大勢の前でしゃべるのは緊張するものです。
でも、そこでも「笑い」を取ろうとするのが「大阪人」。そこで笑わないのが「京都人」・・・。
☆動物をも引きつけるw、世界最高のプレゼン術とは?
参考になったポイントもいくつかご紹介!
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・20分のプレゼン時間であれば、15分くらいの内容を用意するのがちょうどいいといえます。「足りない5分は、聞き手とのコミュニケーションに使う」という意識でいると、時間内で心の通ったプレゼンをすることができます。(p52)
☆ついつい、「時間が余ったらどうしよう・・、それくらいなら途中で終わるくらいネタをてんこ盛りでいくほうが・・」と思うのが素人なんですね。
一方的にしゃべり、伝えるのではなく、「理解」してもらうことが大事。
・「コンテンツの4本柱を立てなさい」
・①あなたが求める結果(目的)
②アンカー・ポイント(説得材料)
③聴衆が得られること(相手のメリット)
④オープニングとクロージング (p67-68)
・プレゼンの目的は、単に自分の主張したいことを伝えることではありません。
プレゼンを聞いた相手が、何らかの行動をとることで、最終的に悩みや問題を解決したり、何かを得たりすることが目的です。(p99)
☆ん?これは山田ズーニーさんの文章の書き方と同じだ!そうか「プレゼン」も、「文章」も、自分の「何か」を他人に伝えるために行うもの。その表現方法が違うだけなんですね。ただし、プレゼンは人前で反応を見ながら行うので「④オープニングとクロージング」が大事になってくる!落語の「マクラ」と「オチ」ですからね。
・オープニングを印象深くするテクニックのひとつが、質問から始めるというものです。(p78)
☆実はこのブログも、「続きを読む」前には「〇〇〇?」と疑問型から入るようにして、読み手の興味を引こうとしているのですが・・・
どうでしょう?
・(プレゼンを)「ストーリー仕立てで話すのは難しそう」という印象をもつかもしれませんが、基本的にストーリーは、そのときのシーンや会話を思い出しながら再現するだけです。
そのとき、楽しさや悲しみ、怒りなど体験した感情を思い出しながら再現すれば、感情のこもったストーリー語れるはずです。(p109)
●ストーリーのネタとなる「5F」
・①First (初体験)
②Fault (欠点・短所)
③Fear (恐怖)
④Failure(失敗)
⑤Frustration(不満)
・5つに共通することは、自分の弱みや隙です。(p114-115)
☆確かに、「この人完璧!」な人間に何を言われても、「自分には無理!」と思ってしまうでしょう。「自分も実は・・・」って言ってもらえると、「そうなんですね・・、それから?」と聞きたくなります。自分の弱みをさらけ出すことで、聞き手に感情移入を促すのですね。
●スライドをデザインする
・ある意味、情報があればスライドをつくるのは簡単です。しかし、本当に難しいのは、必要な情報だけを取り出して、シンプルなスライドをつくることです。(p169)
・できるかぎり文字は大きくするのが原則です。
アップル社フェローのガイ・カワサキ氏は、スライドに使用する文字の大きさは、「聞き手の年齢の半分の大きさが適当」だと主張しています。
つまり、60歳が聞き手の中心であれば、30ポイントでスライドをつくることになります。(p176)
☆なるほど!(これ、24pt)
年齢の半分ですか!そうすることで、逆に書く内容を絞り込めるということですね!この章では、他にも「20分のプレゼンで、適当なスライドの数は?」など役立つテクニックが一杯!
●「間」を効果的に使う
・「間」を使うタイミングとしては、次の4つが考えられます。
①重みのあるフレーズのあと
②聞き手に質問したあと
③聞き手が笑っているとき
④トランジョンのとき (p235)
・「間はどのくらいとればいいですか?」という質問をされることがあります。(中略)
私は、「心臓の鼓動が3回鳴るくらい」と答えています。
・少し大げさに「間」をとるくらいでちょうどよいあんばいになるはずです。(p236)
☆このブログもすこし「間」をとってみました・・・。
「間」をとる時間が、「心臓」の鼓動とは!確かにプレゼンの場面では、緊張しているから普段より「鼓動の音」も大きく感じます。心臓を意識することで、自分を落ち着かせることもできますね。
読み終えて:「世界最高」と聞くと、もっと夢のようなテクニックが書かれているかと思いましたが、ごくごく基本的なことばかり。
しかし、この基本的なこともできていないのが、自分の今のレベル。
自分を主張するのではなく、聞き手に行動を促すのが目的。こんな原則もついつい忘れがちです。
自分の言いたいことを、あれも、これもと必死に詰め込み、早口でしゃべりきる。
目の前には「しらけた表情」と、眠り込んでいる人・・・・。
落ち込んでしまいますね。
そんな風にならないためにも、まずは「いいプレゼンとは?」を知ることから始めたほうが良いのかもしれません。
自分は、NHKの「スーパープレゼンテーション」を見るのが大好きです。
時々、セミナーで見る残念な「文字だらけ」のスライドプレゼンとの、歴然とした違いを感じます。
スーパープレゼンテーション|Eテレ NHKオンラインそのあとこの本を読むと、よりわかりやすく感じると思います。
このテクニックは、あの場面か!と実感できますから。
ただ、この本自体が、1冊のプレゼンテーションだとすると、残念なのは「クロージング」。
「あとがき」もなく、唐突に終わってしまうのです。
冒頭は、翻訳本らしい、「賛辞」のコメントから始まるし・・・・。
時間が(ページが)足りなかったのかな・・。
☆あ、そうそうこのプレゼンテクニックは、ブログの書き方にも使える技が満載でしたね!(いちおうオチです。)
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
献本御礼。レビュープラスさんからお贈り頂きました。いつもありがとうございます。
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世界最高のプレゼン術 World Class Speaking (ノンフィクション単行本)
- 作者: ウィリアム・リード
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
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