298-26. 【読書感想文】スーパーで、卵のパックを入れる順番を知ってますか?〜「成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?」#感想部 [読書感想文]
☆自分も小売業界なんで、二十数年前に東京の「成城石井」を見学に行きました。第一印象は「?、おしゃれじゃない!」「置いているものは良いものだけど、それが伝わってこないような・・・。」でも妙に活気があった記憶があります。
そして、この冒頭の一文。
人々に愛され続ける、「成城石井」の魅力とは?
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・私自身もそうなんですが、おいしいものを食べちゃうと、もう戻れないんですよ(笑)。(p44)
☆社長さんの一言。その通り!
服や住環境は、質を落としても何とか我慢できるが、「舌」はごまかせない。
「おいしいもの」=「高いもの」ではない。
でも、本当に美味しい物は「手間暇」がかかるため、どうしても価格は上がってしまう。
お腹を満たすだけの「めし」なら、安くていいのでしょうが。やはり、「おいしかった!」と言ってもらいたいのが、我々の仕事のやり甲斐なんです!
・卵は割れやすいので多くの人が上のほうに入れようとしますが、卵は下に入れるのが正解なんです。
卵は横の力には弱いが、縦の力にはかなりの強度を発揮するという。むしろ卵を上のほうに置き、袋が横に倒れてしまったりしたときのほうが、割れる可能性は高いという。だから、一番下に入れるのだ。(P55)
☆知らんかった・・・理屈では分かっていても、勇気のいる正解ですね。
でも、バランス崩したら、確かに卵は割れちゃいます。
・有名ブランドだから扱う、ということはないですね。ブランド力を買うのではなく、製造過程のこだわりであり、ストーリーを買うんです。(p91)
☆これは手間がかかる!全て自分で確認しなければ、ストーリーは買えません。ブランドを買うのは、ある意味「時間」を買うこと。楽をしてるのと同じ事か・・・
・ラベルに最初に表示されているのが、一番多い材料です。砂糖が最初に書かれているジャムは、いってみれば、フルーツではなくて、砂糖を食べているようなものなんです。(p96)
☆表示のルールは知ってましたが、正面切ってこう言われると、もう「食べられない」・・
・変化のスピードが速いといっても、劇的に変わっていくわけではない。日々少しずつ変わって、それが積み上げられて大きな変化になる。(p149)
・消費とは、感情で行われると思っているんです。エモーショナルな行動であって、ロジックではない。だから大事なことは、感情にどれだけアピールできるかです。(p210)
【読み終えて】☆本書では、成城石井の経営陣が何度か変わっていく時の経緯が書かれています(今のオーナーも売却を検討中)。迷走しながらも、自分たちの強みに気づき、自らを変えていく・・・。
☆すべては「お客様」のため。
個々の店舗に働くメンバー全員が、お客様の笑顔のために自分のできること、やるべき事を考え実行していく。
店舗に働く人だけでなく、事務方の人々も嬉々として現場を手伝いにくる。常に「お客様」のいる現場を第一に考えている。
☆会社が大きくなると、だんだん経営側と現場の距離が広がり、いつの間にか「誰のため」に仕事をするのか?がずれてくる。株主のため、社会のため、オーナーのため・・と。
しかし、成城石井はこれだけ店舗を広げても、未だにお客様にちゃんと向き合えている。自分たちは、お客様とともに成長できることを知っているから。
「おいしいもの」を手頃な値段で、を提供する。お客様が一番欲していることをコツコツと実行し続ける。
これこそが、「成城石井」が愛され続ける理由なんですね。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
☆こちらは、「あさ出版」吉田伸さんからご恵投頂きました。いつもありがとうございます。
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成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか? (あさ出版電子書籍)
- 出版社/メーカー: 株式会社あさ出版
- 発売日: 2014/07/14
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